#20 弟からチョコが届いた!

みなさんこんにちは。

木のおもちゃ作家 あるみです。

今日はしとしと雨が降っております。

そんな雨の中から第20回、今日も話をしよう!

今日はですね、わたくしごとの出来事があったので

ご紹介したいなと思います。

先日ね、あ、私、弟がいるんですけども。

弟からチョコが届いたんですよ。チョコレートが!

正確に言うと、母経由で私の元に届いたんですね。

もちろん私にとかじゃなくてね。

息子に!っていって届いたっていう話でね。

意味不明なんですけど、

母が、「はいこれ!」って。

「K(頭文字にKがつくからKって呼びますけど)、

Kにだって!!」って。弟から!っていう話で渡されて・・・

まぁ、唐突すぎて意味が分からなくって、なんですか??

っていう話なんですけど、

どうやらね、弟はあの、治療家なんですけども、

治療院やってまして。

その弟の患者さんのおばあちゃんからのチョコなんですよ、正確には。

おばあちゃんがK君にって、弟が預かって、

母が預かって、私が預かって、息子の元に届いたっていう

長い旅をしてきたチョコなんですけど。

全然わかんないんですよ。

弟と全然仲は悪くないんですけど、

あんまりしゃべんないっていうか。

そもそも会わないっていうか。

実家にお正月行っても彼だけいないとかよくあって。

なんかつかみどころのない弟で、

好きなんですけど、いれば話すんですけど、

物理的に出くわさないので、最近本当に話をしていない。

まあ、息子の時に、8年前になるんですけど。

息子の時は弟ともよく会ってまして。

まぁそっと見守ってくれていて。

ブログにも書いてあるんですけども

入院中に弟からメールが来て、

「周りの人に助けてもらいや〜」

って私の事を本当によく知ってるなっていう、

図星のメッセージを送ってきてくれたりとか、

入院中にお見舞いに来てくれたりとかして、

息子のことはちゃんと知ってる、だっこもしてくれて。

知ってるんですけど、

別に息子のことについて弟と語ることなんてないし、

まぁ独身だったり、子供もいないしで、

話をしたことなんてないんですけども。

どうやら弟が息子の話を

患者さんのおばあちゃんにしたらしいんですね。

そのおばあちゃんが何か気にかけてくれて

チョコレートを渡す。

で、チョコレートが旅をしてウチにやってきた

っていうことなんですけど。

私はめちゃくちゃ嬉しかったんですよ。

何が嬉しいって、

おばあちゃんはもとより

弟が気にかけてくれてる、息子のことをね。

ということが形になって知れた

っていうのが、人づて人づてで入ってきたことではあるけども、

すごく嬉しくて。

生まれてすぐ亡くなってますから、うちの子は。

誰の話題に上らなくてもおかしくないんですね。

娘は今も元気にやってるから、

みんなが見てるし話題には上るけど、

息子の場合は話題に上らなくてもおかしくない。

なのでそのことを話題にしてくれたっていうことが、

ちゃんと弟の心の中に息子がいるんだなって事が

分かれたことがすごく嬉しくて。

私はやっぱり、当時、

息子が誰の記憶にも残らない、

息子がいたっていうことをね、忘れ去られることを

ものすごく恐れてたんですよ。

今はもうそんなことはないんですけども、

とにかくそれがすごく受け入れられなくて。

息子のことちゃんと覚えていて欲しいって

それをすごく強く望んでたんですね。

だから今でもまだ自分の中に残ってんだなー

っていうのも分かりましたし。

弟がね、ちゃんと受け止めててくれて

それを話題に出したっていうことは

本当に彼の中に息子は生きてるんだなー

っていうのが知れたことが、私すっごい嬉しくて。

誕生日プレゼントみたいでした。息子へのおじちゃんからの。

なんかそんなことがあって、息子を介して、

またこういう気持ちになれるんだなっていう経験がありましたので

シェアさせていただきました。

今日はちょっとわたくしごとのお話だったんですけども

みんな見ててくれてるんだよっていうことを

みなさんも心に留めておいていただけるとちょっと楽になるかなと思います。

はい今日もありがとうございました。

また次回お耳にかかりましょう。さよなら!

「たましいのおうち」について

木工作家の多胡歩未が、自身の経験から、子どもを亡くしたご家族が前を向いて生きていくための、家族の「かたち」を一緒に考え、オーダーメイドで作ります。

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