#11 楽しむ事は罪だと思っていませんか?
みなさんこんにちは。
木のおもちゃ作家 あるみです。
今日は、秘密の仕事場はちょっと街中にいまして。
車とか通るんですけど端っこの方でお送りしようと思います。
第11回。今日も話をしよう!
今日はですね、
楽しむことを罪だと思っていませんか
っていう話で、
楽しんでいてはいけないと思ってません?
っていうお話です。
これ、以前に、
悲しんでいてはいけないと思ってませんか
っていうのと同じようで、
根本は一緒ですけど、
多分こっちの方が、罪悪感あるんじゃないかなと思います。
大切な人を亡くしてね、
悲しんでいちゃ、いけないって思っている反面、
悲しんでいなきゃ、いけないんじゃないか
って思うこともあると思うんですよ。
あの人、大切な人亡くしたのに楽しんでるよ
みたいなのに罪悪感を感じてる人はいるんじゃないかなと思って。
私自身そうだっていう話なんですけど。
なんか家族で笑ったりとか、楽しいって思うことがあった時に
ふと息子のことを思い出して、
息子はここにいられないのに
私楽しんでいていいのかな・・・とか
罪悪感になるんですよね、それが。
彼はここにいられなかったのにとか。
生きられなかったのにっていうふうに考えちゃうと
絶対それは、自分がなんか申し訳ない気持ちになって
一緒にいられなかったから
彼のことを悲しんであげなきゃいけない
みたいな感じになっちゃうんですよ。
「生きられなかった」っていうのは、
今は私は全然そうは思わなくて、
彼は自分で使命を全うして、自分で帰った
って思ってるから、
彼はやりきったんですよ。
だから祝福して、ちゃんと見送ってって
いうふうに今は思ってるんですけど、
当時の全然そんな風に思えなくて、
罪悪感ですよ。
疑いもせず罪悪感ですよ。
楽しむ資格なし
みたいな。
でもそれは、結論から言うと、
答えは、
そんな訳ない!
なんですね。
楽しんでダメじゃない。
楽しんでいいんですよ。
これ、私が言われた言葉なんですよね。
「そんなわけないやろっ!」
って友達に言われて。
半年ぐらい経ったぐらいかな
私が唯一、息子の事を話してた親友がいて、
人生半分ぐらい一緒にいる子がいるんですけど。
仲良くしてる子が。
その子のとこに行って色々話ししてたら
「楽しんでたらアカンと思てへん??」
って言われたんですよね。
でもピンとこなくて、
「だって彼は生きられへんかったやん。
私たちと一緒にいられへんかやん。」
って言ってたんですけど、
その子が言うには、
「普通に考えて、
お母さんが悲しんでいて嬉しいわけがない!」
って言ったんですよ!
もっと言うと、息子が、
「『自分がいなくなったことで、お母さんを悲しませた』って思うよ」
って言われたのね。
自分のせいでお母さんが悲しんでるんだって思ったら、
向こうも罪悪感だし、どうすんの?
って言われたんですよね。
お母さんを悲しませた原因が自分だなんて
思わせていいの?って言われて、
なんか初めて気づいたんですよ。その時に。
もうとにかくね、
彼女が言うには
「お母さんにはニコニコ笑っててほしいに決まってる」
って言われて、
もうその通りだな。
あーそういえばそうだなーって思ったんですよ。
そこから、
楽しんで申し訳ないんじゃなくて、
楽しんでると息子も喜ぶ
っていう風に思えるようになったんですよ。
なんかそれは
すごく私の中で大きな出来事で
自分が家族とワイワイやることに対する罪悪感
っていうのがまずなくなったんですね。そこから。
でも言われて初めて気付いたんですよ。
そんなわけないって言われて、
なんかもう本当に、
何もやってはいけないみたいな風に
思ってたんだなと思って。
今日この話をしようと思って
当時の事を思い返していたんですけど、
なんでそんなふうに思ってたんだろうと思うぐらい、
今はその感情を忘れちゃってるぐらいなんですけど。
でもそうだったな
って思い出して。
そんなわけないっていうのは、
私は、言われて初めて気付いたから、
私が今言ってあげよう!と思って。
今日はそれを言いたくてこのテーマにしました。
そんなワケないんです。
楽しんでいいにきまってるんです。
それがあなたの大切なお子さんが喜ぶことですから!
ということを今日はお伝えしました。
ではまた次回お耳にかかりましょう。さよなら!
「たましいのおうち」について
木工作家の多胡歩未が、自身の経験から、子どもを亡くしたご家族が前を向いて生きていくための、家族の「かたち」を一緒に考え、オーダーメイドで作ります。