#4 悲劇のヒロインで生きていくのは、しんどい

みなさんこんにちは。
木のおもちゃ作家あるみです。
今日も話をしよう。

第4回目。
今日も定位置の秘密の仕事場から送りします。
今日は雨が降っているのでね、
雨の音が聞こえるかもしれないですね。

で、今日のお話は、
私自身が被害者意識が全開だなっていうのに気づいた時の話なんです。

被害者意識ってちょっと分かりにくいですけど、
私こんなにかわいそうなやつなんだっていう
悲劇のヒロインみたいな意識で
自分がいたっていうことに気づいたお話です。

それに気づいたのが
息子をなくしてから数年経った時だったんですけど、

その頃、仕事とか家の中とか結構落ち込んでまして。
うまくいってないっていう状況があったんですね。

その頃に何だったか忘れたんですけど
何かセッションを受けてまして、

そのセッションの中で
「あなたが最高に幸せだと思う場面を想像してください。」
みたいなことだったと思うんですけど、
目をつぶって音楽を聴きながら
それを想像してみてくださいっていう感だったと思います。

私は最高に幸せな絵を思い浮かべようと思って
思い浮かべた画像っていうのが、

私がいて旦那さんがいて娘がいて、
そのちょっと上空に息子がいるっていう
四人家族の絵だったんですね。

自分が最高に幸せだって思って思い描いたその絵を見た時に
なんにも感じない自分がいたんですね。

それを客観的に見てるけど

・・・で??

っていう感じだったんですね。
それを見ていても、すごくなんか胸があったかくなるとか愛を感じるとか何もなくて、
ただその絵を自分で思い描いただけで、
それで??って感じだったんですね。

私はその時に愕然とししまして。
何にも感じない自分に愕然としたんですよね。

その頃その家の中がうまくいってないっていうのもあって、

私はもう家族に対しても何も感じなくなってしまったんだ・・・

っていうなんかもものすごく打ちひしがれた感があって、

もう駄目だって思ったんですよ。

家族に対して何も感じないようだったら私も終わったなって。

それで、人って、あー、、、って打ちひしがれて、
うわぁ、、、って思った時に、

天を仰ぐじゃないですか。
首が上に向くじゃないですか。

その時も私も目をつむりながら何も感じなくなって、
うわーってなったんですね。

そしたら、その頭の動きと連動して
思い描いてた絵の中の息子が
同じ速さで、

びよー

ってはるか上まで上がってたんですよ。

下には私と旦那と娘がいて
その絵の中から息子だけが
びよーって上がってたんです。
私の首の動きと連動して。

で、次の瞬間に
上むいたらもう遥か彼方に息子はいるんですよ。

で、それを見た瞬間に全てを悟って、

もう涙がドバーって出てきたんですね。
滝のように。

嗚咽するぐらい涙が出てきて。

息子が上に上がっていった時に、
一瞬のうちにあらゆる情報がバサバサ降りてきて理解したんですけど、

なんかそれはもう息子が、

「お母ちゃんそうじゃないよ!」

って伝えにに来たなと思ったんですよね。

「そんなとこに僕を引っ張ってるから今こんな状況なんだよ!」

みたいなことを息子に言われた気がして。

「僕居場所ここだから。お母ちゃんわかってると思うけど、僕、ここだからね!」
みたいな感じだったのね。

で、涙が止まらない。
しばらく泣かせてくれみたいな感じで泣いていました。

なんか本当にメッセージくれたなとその時も思いましたね。

それがなかったらなかなかその状況から
抜けれなかったんじゃないかなと思って。

頭で解ってたけど心は許してなかったっていうね。

なんか本当にいつも大変な時に
そうやって手を差し伸べてくれるって言うかね。

彼の事で悩んでるんですけど、
彼が助けてくれるっていうかね。
本当に守られてるんだななーって思います。
お世話になってますって思う所以がそういうことが多々あるって言うことなんですけど。

被害者意識っていう、
悲劇のヒロイン的な考え方から抜け出すっていうのは、
やっぱり自分で自分のこと信じてあげるしかないんだなーって思って。

自分で自分のこと満たせないから
人に満たして欲しくて、
私かわいそうなんですよ
みたいな振る舞いをしてしまうのかなとも思います。

でも人にどんだけ求めて、
人が何か言ってくれたところで
絶対にそれは満たされることはないんですよ。

自分を満たせるのは自分だけだっていうのを
長い年月をかけてやっと理解、
理解というか、腹落ちって言うんですかね。

頭の理解じゃなくて心の理解ですよね。

それをしたから、
もう人に求めるんじゃなくて自分でできる。

自分で自分のこと大事にできる。
そうするとやっぱり世界は開けてくるし、
変わってくるし、楽しくなってくるしいっていうね。

まぁ、あのまま行ってなくて良かったなと思う。
ホント息子には学ばされる。
いい経験をしてもらってるなって思うんですよ。

なのでもし同じように、
人に分かってもらえないって思ってる人がいたら。

「人じゃない自分で!」

自分で自分のことを大事にするっていうことをやってみたら、
あっという間に楽しいって言うか、明るい人生になると思います。

今日はちょっとよくまとまらなかったですけど、過去の私の経験をシェアしてみました。

なんか質問とか意見とかがあったらお寄せいただくと
お答えできるかなと思います。
聞いてみたい事とか、
ご自分の経験をシェアしたいという方がいらっしゃいましたら是非お待ちしております。

ではまた次回にお会いしましょう。さよなら!

「たましいのおうち」について

木工作家の多胡歩未が、自身の経験から、子どもを亡くしたご家族が前を向いて生きていくための、家族の「かたち」を一緒に考え、オーダーメイドで作ります。

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