#1 亡くしたわが子の話をしよう!

みなさんこんにちは。木のおもちゃ作家あるみです。

亡くしたわが子の話をしよう。
今日は1回目の配信ですけど、
これをやろうと思った経緯をちょっと話しといた方がいいなと思うので
説明させていただくとですね、
私の体験に他ならないんですね。

数前に生まれたばっかりの息子を亡くしまして。
まぁ、普通に落ちますよね。
そんなことがあると。

私も普通に廃人みたいになりまして。
世の中の全てが嫌になりましたし、
あらゆることに腹が立って。
特に赤ちゃん。

生まれたばっかりで亡くしてるんで、
妊娠とか出産とか赤ちゃんとか
どうでもよくなって、
悲しくなったり苦しくなったりして
どうしようもなくなるっていう。
今から思うとものすごく混沌とした中にいたんですね。

その時に、何ができたら私もっと楽になったかなーって、
今ね、考えてた時に、
亡くなった子について話ができる環境がなかったなって思ったんですよ。

「うちの子がね・・」っていう
普通に元気に育ってる子どもの話をするみたいに、
亡くなった子に対しても
「うちの子ね、こんな子だったんだよ!」
っていう話がしたかったんですね、私は。

だけど姿が見えないものだから誰にも話せないっていうね。
話された方も困るじゃないですか。
どんなリアクションしていいのか分かんないし。
笑っていいのかもわかんないし、
でも同情するのもなんかなぁ・・って
多分周りは困ってる。
私も話したいのに話せない。

1番しんどかったのはそういうことなんじゃないかなと思ってて。
思い出してみた時にね。
で、だから、そういう環境を作ろ!!て思ったんですね。

でなんでそこまで行ったかって言うと、
私、木のおもちゃ作家っていう仕事をしてるんです。
子どもたちのおもちゃを木で作ってるんです。
モノを作る仕事をしているんです。木工で。

で、息子が亡くなった時に、
お仏壇じゃなきゃいけないのかっていう疑問があって。
お仏壇じゃなくてもいいんじゃないのっていう、
自分たちが納得できるような形でいいんじゃないのっていう思いで、
自分で息子の居場所を作ったんです。

それで私すごく楽になった経験があって、
今こんなにあっけらかんと話せるようになったんです。

そういうね、たましいの、大事な子の、
居場所が必要なんじゃないかなって。
これ他の人もきっと必要だろうなと思ったんですよね。

周りの人達はそう亡くなった子に対して
どっちを向いて何をしていいのかがわからない
っていう状況が辛いと思うんですよ。
心の中でその子の事思ってても
その亡くした張本人は、
あの人、本当はうちの子のことをどう思ってんだろうとか、
忘れちゃったんじゃないかとか、
猜疑心とか出てくるんですけど、
そういうのをこっちが疑わなくてよくなるし、
周りの人はそこに行って声をかけるって言うだけで
自分の気持ちを表現することができて、
なんかその居場所が一個あるだけで
とってもいろんなことがスムースに回る様になったんです。

その経験から、
同じ気持ちでいる人たちに作ってあげればいいんだと思って
「たましいのおうち」っていう居場所をね、
作ってあげるっていう事をやってるんですよ。

で、「たましいのおうち」を作って欲しいんです
っていう人たちと話をしてる中で、
もっとその子の話とかしたいんだなとか、
その後どうやって自分を整えて行くんだ?
っていうことが課題になってるっていうのがわかってきたので、
とりあえず話ししていいんだよっていう、
そんなに抱え込んだり隠したり、
無かったことにしたり、忘れたりとかじゃなくて、
普通に話していいんだよっていう、
そういうことを伝えたくて始めました。

そういう人達と話をする中で、
自分らしく生きていく。
自分自身で生きていいんだっていう所に行けたら、
多分その出来事はプラスに変わっていくんじゃないかなっていう思いがあって。
そんなお手伝いができればいいなと思ってます。

私はこれをココロの筋トレって呼んでまして。
筋トレ必要なんですよ。心もね。
普通に肉体の筋トレもやり続けないと衰えていくじゃないですか。
ちょっと使わないとさびてくるし。
ココロも一緒で、考え方の癖があるから
そこを筋トレして改良していくと、
考え方がまず変わるから、世の中の見え方が変わるんですね。
するとこんなに辛い出来事も、
楽しいわけじゃないんだけども
すごく感謝できる出来事に変わっていくんですね。

そういうお手伝いがしたいなと思って。
亡くしたわが子の話をしようっていう、
そんな話のできる場になったらいいなと思っておりますので、
どうぞよろしくお願いします。 

「たましいのおうち」について

木工作家の多胡歩未が、自身の経験から、子どもを亡くしたご家族が前を向いて生きていくための、家族の「かたち」を一緒に考え、オーダーメイドで作ります。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。