赤ちゃんを見送る|やってあげられることは全部やりたい 情報編2

赤ちゃんとのお別れに心を込めたい。

もう二度と戻せない時間だから。

やってあげられることは全部やってあげたい。

あなたが最後にできること。

私の実際の体験に基づく情報が役に立てば幸いです。

私達は息子とのお別れをすべて自分達の手で行いました。

業者を通さなくてもできることがありますので

参考になればと思っています。

赤ちゃんだからこそ、やってあげられることがあるのです。

役場でやること

・出生届、死亡届の提出

病院から受け取った書類を役場に提出します。

出生届があるので、一瞬でも社会の一員になります。

戸籍や住民票に名前が載りますし、

保険証の発行もしてもらえました。

息子が立派に生きた証として、全て発行してもらいました。

息子のフルネームの記載された書類などほとんどないので、

発行してもらってよかったです。

・火葬許可証の申請

最重要書類です。

これがないと火葬できません。

納骨時まで必要になります。

死亡届と同時に火葬許可証を発行してもらいます。

私達の場合は、ダンナさんが「喪主」であるという証明が必要でした。

責任の所在を明確にするという意味かと思いますが、

葬儀は行わないにしても、関係性の分かる文面、

形式はどんなものでも構わないとのことで、作成し提出しました。

・役場で聞く事

市町村で火葬場がだいたい決まっているようなので、

分からない場合は役場で聞いておくといいと思います。

火葬場での手続き、相談できること

・火葬許可証の提示

火葬当日にも持参し、火葬証明をしてもらいます。

・事情を話す

業者を通した葬儀は行わず、自分達で連れてくることを説明します。

・火葬の日取りを決める

混み具合にもよると思いますが、選ぶこともできました。

我が家の場合は、

私自身が立ち合いたかったこと、

一度家に連れて帰ってあげたかったこと、

を考慮して日程を決めてもらいました。

ただこれには季節も大きく関係しますし、

保存方法も考えないといけません。

幸い、息子の時は暑くない季節だったこともあり、

保冷剤などを仕込んで数日過ごすことができました。

・希望は全て話してみる

私達はお骨をできるだけ拾いたいという希望がありました。

息子は骨の病気だったので、骨が残らないかもしれないといわれており、

その旨を話すと、なんとか残るように計らってもらえる事になりました。

結果、骨はちゃんと残り、

時間をかけて全て拾わせていただけました。

こういうのも本当に火葬場側の事情がいろいろあると思います。

担当の方とじっくり話し合って決めるのが一番いいと思います。

・入れられるもの、入れられないものを聞く

市町村によって違うと思うので聞いてください。

我が家の場合は、なるべく骨を残すために、

燃えにくいものは何も入れませんでした。

(燃えにくいものを入れると火力を上げる必要があるため)

その他の事前準備

・お花を予約する

火葬の当日にお棺に入れるお花を決めておきます。

好きなお花でいいと思います。

好きなお花屋さんに頼むといいと思います。

・お棺の準備

赤ちゃんや子ども用のお棺があります。

インターネットでも探せます。

ウチの子は赤ちゃんでしたが、

赤ちゃん用のお棺に入れるには、ちょっと窮屈だったので、

子ども用のものにゆったり寝かせてあげました。

火葬の当日

・お花で飾ってあげる

体をふいて、きれいにお着替えをさせてあげてから、

たくさんのお花で飾ってあげてください。

お棺に寝かせた後はもう抱っこできないので、

最後にしっかり抱っこしてあげてください。

・決められた時間に連れて行く

お棺にきれいに寝ている状態で火葬場まで連れて行きます。

赤ちゃんの小さなお棺なので、自家用車に乗せられます。

・お骨を拾う

最後のお見送りをしっかり見届けて、

出てきたお骨を拾います。

私達の担当者さんは、

その骨が体のどの部分なのか説明してくださいました。

右手の骨を見つけた時にも教えてくださったので、

私はそれを別の小さな入れ物に入れて今も持っています。

別にして持ち帰る用の箱もご用意くださいました。

(ティッシュに包んで持って帰りますと言ったら、

もろくて崩れるので、箱にお入れ下さいと言ってくださいました)

・火葬証明書を受け取る

火葬許可証に証明印を押してもらうか、証明書を発行してもらえます。

これがないとお墓に入れる事ができません。

最重要書類です。

我が家は今でもお骨をそのまま持っていますが、

いつかお墓に入る時に必ず必要になるので、

大事な書類一式にまとめてあります。

このような感じで、私達は自分達の手で見送ることができました。

よく分からないまま流れて行くのではなく、

納得して一つずつ進めることができました。

ただ、これは私達の一経験にすぎません。

状況によって、可能なこと不可能なことがあると思います。

実際に同じように体験された方、

病院関係や、医師、助産師の方、

葬儀や火葬の業者の方、役場関係の方など、

リアルな情報をお持ちの方がおられましたら、

共有していただけると嬉しいです。

赤ちゃんとのお別れが後悔のないものになりますように。

誰かのお役に立てば嬉しいです。


「たましいのおうち」について

木工作家の多胡歩未が、自身の経験から、子どもを亡くしたご家族が前を向いて生きていくための、家族の「かたち」を一緒に考え、オーダーメイドで作ります。

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