最終回:自分が満たされると、溢れた分で他者が満たされる
家族のど真ん中に帰ってくる。
だいぶ「オレ様」だけど(笑)、
いいんです。
みんな歓迎したいから。
上でのお勤めごくろうさん。
忙しそうだね。
ゆっくりしてって~。
という感じです。
だからお盆が大好き。
息子の事がきっかけとなって、
私は自分の人生を振り返り、修正し、
今この瞬間を生きることを理解しました。
いくつになっても、
修正はきくし、変わることもできる。
ただそれをやると決められるかどうかだけ。
今、この瞬間に決めるだけ。
自分をしっかりと愛することができて、
周りの人達と共に生きていく。
そういう風に生きていると、
もっと人の役に立ちたいという想いが大きくなってきました。
私は木のおもちゃ作家だけど、
このスキルとこの経験で他にもやれることがあるんじゃないのか。
私が役に立てる事。
私にしかできない方法で、役に立てる事。
私だからこそできること。
それを考えていたら、
この経験を還元することなのだと行き着きました。
同じ想いをしている人に寄り添える。
想いを形にすることができる。
自分を愛する術を伝えられる。
人生は今この瞬間から変えられることを知っている。
だから、沢山の葛藤があったけれども、
私はこれを公開することに決めました。
私が私であること。
この人生が私であって、
未来に繫がるのです。
自分がしっかりと満たされていてこそ、
溢れた分で他者を満たすことができる。
自分自身に感謝できてこそ、
他者に感謝できることを身をもって知りました。
私に幸せになる方法を教えてくれたのは、
他でもない息子です。
お母ちゃんに、最高のギフトをありがとう!
息子と私のものがたり 完
「たましいのおうち」について
木工作家の多胡歩未が、自身の経験から、子どもを亡くしたご家族が前を向いて生きていくための、家族の「かたち」を一緒に考え、オーダーメイドで作ります。