子どもを亡くした経験から

木のおもちゃ作家 : 多胡歩未(たごあゆみ)

数年前、産まれたばかりの赤ちゃんを亡くしました。

木のおもちゃ作家 多胡歩未です。「arumitoy」のオーナーです。 学生の頃から、木のおもちゃを作る人になりたくて、デザインを学び、ドイツに修行にも行きました。自分が考えた事、作った物、この手で子ども達を喜ばせたくて木のおもちゃを作っています。
arumitoyが見つめているのは、いのちの始まりと終わり。木のおもちゃは赤ちゃんの出産祝いによく選ばれます。いのちの始まりのお祝です。

でも、なぜ、終わり?

これは私自身が経験したからに他なりません。数年前、産まれたばかりの赤ちゃんを亡くしました。世の中のすべてがイヤになって、あらゆることに腹が立って、妊娠だとか、赤ちゃんだとかどうでもよくなって、悲しくて、苦しくて、どうしようもなくりました。だけど今、その経験の意味を理解し、自分自身を愛し、周りの人達に感謝できるようになりました。

いのちの始まりをお祝する人間として

終わりもしっかり見つめるべきだと思いました

いのちは終わるのではなく、次のいのちにつながるのだとしたら、「出会えてよかった。また会おう!」と言ってあげられるようになりたい。私にとって、目にはみえないけれど、息子は息子。周りの人達にも普通に接してほしかった。話をしたかった。だたそれだけなのに、姿がないものだから、誰にも話せない。

だからみんなが彼を感じられる「何か」をつくろう! と思ったのです。いつだって自分たちの手の届く、家族の一員としていられる場所を…そしてできたのが「たましいのおうち」です。

この経験を公にすることには、何年も葛藤がありました。「息子を売り物にしている」と言われるのではないかとも思いました。だけどそれこそが、私が、同じ経験をして苦しんでいる人の役に立てることなのだと思うのです。それが息子からの贈り物だと思っています。

大切な人を亡くしたぽっかりさんへ届きますように。

多胡歩未(木のおもちゃarumitoy)

profile

多胡歩未

木のおもちゃ arumitoy / たましいのおうち
  • 1978年生 武蔵野美術大学短期大学部卒
  • 2001年 単身ドイツへ渡り、2年半の修行
  • 2004年 京都府の加茂町でarumitoyをオープン
  • 2014年 クォーター親子がグッドトイ受賞
  • 2017年 スレンダーブロックがグッドトイ受賞
  • 2020年 知りたがりやのzappieがグッドトイ受賞

テレビ・ラジオ取材

  • FM京都αステーション 「Morning Sprite」
  • MBS 「ちちんぷいぷい」
  • フジテレビ 「キレイのタネ」
  • BS TBS 「女子彩才」
  • 京都テレビ 「京都アカデミー」
  • 朝日放送 「ココイロ」
  • 毎日報道 「Catch」  ほか

新聞・雑誌・書籍

  • 新聞 「朝日新聞」「京都新聞」ほか
  • 雑誌 「オレンジページ」「ソトコト」「ことりっぷマガジン」「暮らしの風」ほか
  • 書籍 石山智恵著「わたし色の生き方」
    技術評論社「雑貨ファッション小物を仕事にする」
    アスペクト「手作り雑貨ができました」ほか

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見てもらいたいけど、見られるのは怖い。生と死8年目の気づき。
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#26 自分を大切にするってどうやるの?

このブログは、私、多胡歩未の個人的な体験です。自分自身を見つめ直すきっかけでありながらも、私が誰かの役に立てると思うこと、そして、それを使命と感じる事のために、ありのままを書いています。時に否定的な見解もありますが、私の主観であり、人物や団体や概念を批判するものではありません。