3-6:ガマンからの解放。心の声を聴く。
あの箱の中は、
そんな「思い込み」だらけです。
息子の一連で、
箱はいらない!
と分かっても、長年の習慣からやはり落ち着かず、
引っ張り出してはせっせと詰め込んでいました。
そして数年前、
箱がいっぱいになったのでしょう。
人生が行き詰まりました。
仕事も、家庭もうまくいかない。
生きづらい。
もうだませない。
箱に大逆襲をされたような感じです。
なんでもかんでもここに詰め込みやがって!
もう入らん!いい加減にしろ!
もっといいもの詰めてくれ!!
といったところでしょうか。
そんな折、私は、
「自分自身を大切にする」
という考え方を知りました。
自分の心の声に寄り添う
といった感じでしょうか。
がまんして当たり前の私にとって、
最初それはとても難しい考え方でした。
でも、常に意識するように心がけていると、
それはもうとっても心地の良い習慣になりました。
日々の生活の中で、
自分が本当に感じたことを、
素直にそのまま受け止める。
たったそれだけなのですけど、
これができている人は果たしてどのぐらいいるのだろうか。
結局のところ人は、
そうは言っても・・・
いやでもこれは・・・
と言ってその気持ちを否定してしまうのではと思います。
良いことも、
イヤなことも、
あぁ、私は今、そう思ってるんだ!
と認めるだけでいいのです。
この小さな習慣をきっかけに、
私の変化が始まりました。
「たましいのおうち」について
木工作家の多胡歩未が、自身の経験から、子どもを亡くしたご家族が前を向いて生きていくための、家族の「かたち」を一緒に考え、オーダーメイドで作ります。