2-13:周囲の人達が戸惑わない「かたち」にしたい。
息子の「おうち」大作戦が始まった。
家族会議を開いて、
みんなの要望を聞いた。
ダンナさんは、
・いつでも誰でも目の届く場所に、
いてほしい
・家族のど真ん中にいてほしい
私は、
・違和感なくみんなが関われる
・家族として常に感じていられる
娘は、
・一緒にいたい
・また会いたい
こうなると、俄然私のやる気スイッチが入る。
0から1を作るのが好き。
頭の中のイメージを、2次元のスケッチにして、
3次元のさわれるものに変えるのが至福♡
息子が帰ってくる場所は息子の「おうち」
居心地のいい「おうち」であるべきだ。
居心地のいい「おうち」は、
皆に愛されている。
皆に囲まれている。
『我が家のど真ん中に一緒にいて、
違和感を感じさせない、
それでいて、誰もが常に関われる。』
これまでの経過で、
私は周囲の人達が、どう関わればいいのかと
戸惑っていることを感じていた。
だから、周囲の人達が、
さりげなく関われるものにしたかった。
改まって、菓子折をお供えするとかじゃなくて。
ふとした時にウチの子の事思い出したから、
お土産だよ~!
って、ウチの娘におもちゃをくれるみたいに、
息子にも同じようにできたらいいんじゃないかと思った。
私達も、日常や、出かけた先で、
思い出を息子と共有したかった。
だから、「おうち」の中に
小部屋をたくさん作ろうと思った。
いろんな人のいろんな想いを受け取れるように。
ここに入れてね。って。
それから、家族の一員として、
毎日関れるようにするために、
「おうち」に扉をつけた。
朝は、おはよう!
夜は、おやすみ!
が言えるように。
「たましいのおうち」について
木工作家の多胡歩未が、自身の経験から、子どもを亡くしたご家族が前を向いて生きていくための、家族の「かたち」を一緒に考え、オーダーメイドで作ります。