3-3:行き詰まりを解消するには違う方法を試せばいい

いつの頃からか、

生きる事自体が苦しくなっている事に気がつきました。

行き詰まりというものを感じていました。

がむしゃらに作りだしていた新しい流れも、

一通り落ち着き、

これ以上核心に触れずに生きて行くことは、

もうできそうにないところまで来ていたのだと思います。

それなりに忙しくしていた仕事も、

一丸となって過ごしていた家族も、

全然うまくいっていない。

毎日が全然楽しくない。

いつか必ずこの状況から回復できるという、

根拠のない自信だけはあったものの、

どうすればこれを打開できるのか、

やり方が分からなすぎて、途方に暮れていた。

どうすればいいのかを考え出すと、

吐き気がしてくるぐらいだった。

何かを始めなくちゃいけない。

私はそんな焦燥感に駆られていた。

でもどうやって?

仕事が行き詰まっている。

何かを始めるにも、資本がいる。

家の中の不協和音も、行動を阻む。

家族の言動にはとてもイライラしていた。

幼い娘の些細な行動にいちいちひっかっかった。

家の中が上手くいっていない事に関しては、

ダンナさんと責任のなすりつけあいをしていた。

今のこの状況は、一体なんなんだ!?

この頃の私は、

答えを導き出すためには、

何もかもを振り払って、

過酷な道を一人で歩き続けるしかないのだと思っていました。

迷路に突っ込んで、ひたすらに走り続けるのみだと。

かむしゃらにストイックに進み続けることでしか、答えは得られないのだと。

それがあるとき、

その道の歩き方を知っている人がいるのなら、

教えてもらえばいい。

誰かと一緒に歩いたっていい。

乗り物で進んでもいい。

大事なのは、答えに到達することではなく、

到達した後に何をするかだ。

という事を知ったのです。

「たましいのおうち」について

木工作家の多胡歩未が、自身の経験から、子どもを亡くしたご家族が前を向いて生きていくための、家族の「かたち」を一緒に考え、オーダーメイドで作ります。

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